2泊3日で神戸空港から韓国旅行に行ってきました。学生時代に出かけたきりなので約30年ぶりの再訪です。
5月に台湾に出かけた記憶が新しいうちに、他にもアジアの国を見て、日本を含めたそれぞれの違いを感じたいという夫のたっての希望でした。
韓国は看板も標識も当然ハングル文字。台湾では、地下鉄の行先も注意書きも漢字のおかげでなんとなく判別がつくのに比べれば、一見しただけではさっぱりわかりません。グーグルレンズで翻訳したこともありましたが、レジ横のタッチパネルなど、その時間も無い時は「エイヤ!」と適当に押したこともありました。
韓国というと辛い料理が当たり前と思っていましたが、朝ごはんに食べたアワビ粥やサムゲタン風の鶏のおかゆ、牛肉とお米の入ったソルロンタンスープなどは、あっさりした塩味で全く辛くなく、しかも素材を生かしてとっても美味でした。自分で塩を足す必要があるほどに味付けは控え目で、韓国料理は濃い味だと思っていたのは単なる思い込みだと知らされました。小豆や豆の風味が生きた伝統的な餅菓子もうす甘くほんのり塩味でとっても美味しかったです。

街中いたるところにスターバックスがあるのですが、それ以外のコーヒーショップで飲んだカフェラテもとっても美味しく、また、塩パンやトーストサンドなどもバターの風味が豊かで、パン食もとっても高水準。
南大門市場では、皮がちゅるんとみずみずしい蒸し上がりの肉まんじゅうや、皮をもちサクに焼き上げた野菜ホットクも味わって、粉食もレベルが高い!
無料で入場できる韓国国立博物館には、沢山の考古学的な展示品があり、日本よりも圧倒的に出土品が多いのを感じました。国宝の半跏思惟像の部屋の前室には、入場者の気持ちを静める静謐な映像を流し、展示品の魅せ方にも工夫と才能を感じます。
中国美術と日本美術の展示もありました。「これでもか!」と超絶技巧を駆使して写実的で生々しさのある中国の工芸品と、カラフルでちょっと稚拙と思えるほどにデコが激しい日本の輿(こし)や屏風。それらと比べると、韓国の無地の陶磁器などはそっけないほどにあっさりと洗練されて見えます。

街中の看板は原色で派手ですが、新世界デパートや国立博物館の展示などは、ベージュの濃淡だけの洗練の極みのような落ち着いた色合いでした。
韓国の女性は日本人より背の高いスラッと大柄な人が多かったです。男性は韓国アイドルのような人はそんなにみかけなくて、むしろ日本の若い男性のほうがオシャレで中世的に思えるのはちょっと意外でした。
地下鉄のワンデイチケットである気候同行カードを買おうと思っても、駅の自動販売機では品切れで、コンビニでもあったりなかったりしたので、日本のほうが顧客の期待に応えられる態勢を整えることを意識しているように思いました。
空港までの直通列車で向かう間、映像でニュースが流れているのですが、朝鮮の動向、中国の動向、日本の動向など、韓国周辺の国際情勢についての情報が多かったです。
韓屋や古い街並みについてもっと調べておいてあちこち見に行けばよかったと、日本に戻ってきてから思っています。
飛行機に乗っている時間も短く、離陸したと思ったらすぐ着陸態勢にはいるし、時差もなく、東京に行くような感覚で行けて、それよりももっと異国情緒と発見があるので、旅の目的地として魅力的です。韓国のインスタントラーメンも、スープを少な目にいれたらそんなに辛くなくて太麺で美味しいのに気づき、家でよく食べるようになりました。日本のコンビニでは、ラーメンのみならずドリンクでもハングル語を見かけ、トレンド発信源になっているのを感じます。
韓国についての「こんな国」という思い込みが単なる思い込みだったことにきづかされ、また、韓国の今の魅力を知った良い旅となりました。
2026年9月 長谷川 由紀
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