2泊3日で台湾の台北へ旅行に行ってきました。私自身は20代の頃に故宮博物館目当てに一度行ったきりで、夫は台湾訪問は初めて。台湾に詳しい方にとっては当たり前のことばかり書いてしまったらすみません。
前回私が台湾に行った時は、「こんなに日本と似ている外国があるんだ」と思いました。デパートに入っているアパレルブランドが組曲など日本で馴染みのものだし、ホテルの朝食のお惣菜も懐かしいような醬油味。バスの行先を運転手さんに尋ねたい時はいざとなれば漢字で書いて示すことができました。その一方で、故宮博物館のレストランで注文したピータンの真ん中がドロドロで、そこだけは日本と違っていてびっくりしたことが妙に記憶に残っています。
今回行って、似ているなかにも、日本とは違うところがあって、そしてその違いの部分に豊かさや居心地の良さを感じました。
心に残るのはなんといっても人の優しさ。混み合うバスの中で、6歳の娘に席をゆずってもらい、子供への温かさを感じました。オプショナルツアーのバス内でのガイドさん方は、情報の盛り込み方が素晴らしく、困ったときのためにラインも交換してくださって、画一化されたマニュアル以上の思いやりを感じました。
地下鉄の治安の良さとプラットフォームの美しさ。日本では、電車乗り場に自動販売機や駅構内のショップがあり、商機を見逃さない感じで食べ物の誘惑に満ちていますが、台湾では車内で飲食すると罰金がかかるので、整然とした印象です。
ビルの1階の軒先がアーケード状になっていて濡れずに歩けるところや、デパートに入るときのビニールの傘カバーに長傘用と折り畳み用があるところなど、雨の多いお国柄を反映しているようです。
横断歩道に「残りあと何秒」で信号が変わるかが表示されていて、合理的なところ。

夜市や朝市にも行きましたが、お店それぞれ独自のやり方で作っていて、「半加工品」の活用が少ないと思いました。美味しいといわれる店は、材料にこだわり、手間を惜しまず作っているようです。マンゴーかき氷を食べたかったのですが、マンゴーはほとんど見かけなくて、冷凍に頼らず、旬を大切にしていると思いました。
日本式のかき氷、ココイチ、とんかつ定食、ラーメン、コンビニなど、日本と似たものがたくさんありましたが、夜市のキノコの天ぷら屋さんなど、精進料理なのにスナッキーという、日本で見かけないものもありました。
日本とそっくりの赤い消火器、「風水の影響なのかな?」と思わせる複雑な形状のマンション、窓の面格子の金属の装飾的なあしらい、エアコンの室外機が高層の建物に露出してとりつけられていて落ちないか心配なところなど、日本と似すぎてびっくりなこともありますし、違っていて驚いたりもします。
台北から1時間弱でいける北投温泉で日帰り温泉にも足を延ばしましたが、我々がはいったマイルドな温泉以外に、成分が濃すぎてお湯のついた手で目の周りをさわると目が痛くなるという温泉や、48度ぐらいで現地の方でも熱すぎるような温泉もあるようです。
総じて、日本のほうが細部まで法令で細かく決まっていて横並びなのに対して、台湾のほうが関係者ひとりひとりのそれぞれの工夫と心意気で乗り切っている気がしました。日本にもこんな未来があったのかなと思わせるパラレルワールドのような経験となりました。
(文責:長谷川 由紀)
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